2023.11.03お知らせ

東京サピアアカデミーで大屋准教授が講演しました。

「超電導技術を用いて未来の水素社会構築に貢献」

2023年11月3日にステーションコンファレンス東京(東京都千代田区)で開催された東京サピアアカデミーにおいて、大屋正義准教授が「超電導技術を用いて未来の水素社会構築に貢献」というテーマで講演しました。本イベントでは、「これからの未来」をテーマに、サピアタワーに入居している大学の講師陣による幅広い分野の講義が行われました。大屋准教授の講義概要は以下のとおりです。

 

2050年のカーボンニュートラル達成に向けて水素エネルギーが注目を集めています。海外の未利用資源や再生可能エネルギーから水素を製造し、液化して輸入するサプライチェーンの構築が検討されていますが、液体水素の冷熱の有効活用が求められています。我々は、液体水素で超電導界磁コイルを冷却し、蒸発した水素ガスをタービンに送って発電するシステムを構築することで、液体水素の冷熱を活用したゼロエミッションな発電システムの実現を目指しています。現在は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトを通じて、世界初の液体水素冷却超電導発電検証を2024年度に実施予定です。